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2013-05-22

平成25年度 ~アートに燃える先生~

 本校の美術の中尾先生。先生は本校のデザイン科の卒業生で、佐賀大学教育学部を卒業し、今年本校へ赴任しました。デザイン科の助手の仕事や普通科の美術、中学の美術の教科を担当しています。
 
その中尾先生がグループ展『クリア』に出展しています。~ゆれる ふくらむ はぐくむ アート展~と題した展覧会です。そして先日、先生によるライブペインティングパフォーマンス(観客の前でアーティストが即興で絵を描く)というイベントが行われました。
会場は喫茶店の一角。壁面には絵が展示してあり、スポットライトが当たった小さなスペースがその舞台です。B2サイズのベニアパネルに絵を描いていきます。まずボンドを塗ります。それから緑、赤、黄色などのペンキをパネルに垂らし、ペインティング用ヘラで絵の具をこすったり、撫でたりします。そして砂をまきペンキやボンドになじませていきます。砂は色と混ざり合い独特のマチエール(絵肌、質感など作品における材質的効果)が現われます。

1時間程のライブの間、作者が絵を楽しんでいる様子が観客にも伝わり、共に制作しているような楽しい時間になりました。
作品のタイトルは“友情・仲間”、人はそれぞれ個として存在しています。しかし、それぞれが融合したとき、仲間や友情が現われます。画面左右がそれぞれ個を表し、絵の下部で融合し合う様子を描いたそうです。

「今回観に来てくださった方のほとんどは、普段絵になじみのない方々でした。その中で『初めて絵が楽しい!面白いと思った。』と言ってくれた方もいました。そういうことが出来るのもライブペイントの魅力だなと感じました。また『何か良い。』『何か分からないけど、ここら辺が好き』という感想もありました。
技術が完成された美しい絵も素晴らしいですが。こうした“感じること”ができる作品をこれからも制作していきたいです。授業を通して生徒へ楽しさ、驚き、発見など、いろんな感情を思い起こさせる時間になるようにしていきたいです。」と熱く語っていました。

中尾先生は、本校在学中は3年連続で福岡県展グラフィックデザイン部門に入選し、また、大学在学中は同じ福岡県展洋画部門で最高賞の県知事賞を受け、アートへの大きな意欲を持った先生です。

このグループ展は、5月末まで福岡市中央区大宮のDROPSという喫茶店で展示されています。

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