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2013-01-16

本校の小川先生が福岡現代美術クロニクルに出展

本校の小川幸一先生の作品が、福岡県立美術館及び福岡市美術館で開催中の「福岡現代美術クロニクル1970-2000」に出品されています。

先生は本校デザイン科や普通科美術の教科指導の傍ら30年来、シルクスクリーン版画の制作を続け、生命エネルギーの躍動感を「球体」「生命」「原石」シリーズの制作で表現し、独自の作風を確立。国内外を問わず高い評価を受けています。

この展覧会は福岡県立美術館と福岡市美術館が共同し、福岡の現代美術の流れをまとめたものです。
1950年代から60年代にかけて、福岡では前衛美術集団「九州派」が活動したことは知られていますが、それ以降の停滞した福岡の美術界に、1970年-2000年新しい風を起こした美術家たち。それらの作品を2館同時に展示したいという試みが実現しました。
「クロニクル」とは資料を集めたもの、美術の歴史書という意味です。2つの公立美術館が会場や資料を出し合い、福岡の美術界をリードした85作家の作品130点の展覧会の企画で、小川先生に展覧会への出品依頼がありました。

出品作品は以下の5作品です。
県美術館展示分
① 1975年制作 <十方世界> 仏画や曼荼羅等、様々なイメージを組み合わせた版画
② 1977年制作 <Jupposekai-寂光鳥> 伊藤若冲の鳥を模し、コラージュした仏画
③ 1977年制作 <私の気質-1> 作者の内面を表現したもの
④ 1977年-2006年制作 <真実を明かすための試み-№,4> コンクリート板に蟹の形が印刷された作品
市美術館展示分
⑤1990年制作 <赤い球体No,12> 生命の持つ神秘性を表現した版画
いずれも作者の持つ内面性をシルクスクリーン版画という技法で表現した作品です。

これからの制作について伺うと、『版画は当然続けていきますが、オブジェや立体的な新しい分野も開拓したいと思っています』また『精神的な健康を維持し、自分の持っているものを精一杯表現したい。今までいろんな人から頂いた感動や喜びを作品でお返ししたいです』と力強く語っていました。
本校教員として、また卒業生としても今後のご活躍を期待したいと思います。

会期 平成25年1月5日~2月11日
会場 福岡県立美術館・福岡市美術館 観覧料 1,200円(両美術館の展示が観られます)

http://www.fukuoka-art-museum.jp/jb/html/jb01/2012/chronicle/chronicle.html

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