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平成26年度 中学3年生 校外理科学習<和白干潟の調査> 発表会

10月1日に、9月18日に行われた中学3年生 校外理科学習<和白干潟の生物調査>の発表会が行われました。

-発表会の経緯・ねらい-

この校外理科学習及び発表会の目的は、干潟の生態系が多様な生物から成り立ち、それらが互いに生活している様子を学ぶことです。

具体的には中学3年生理科の『自然とのつりあい』と関連づけています。本校では毎年この時期に中学3年生が、和白干潟の調査を実施しており、今年で22回目になります。

中1、2年次の校外理科学習とは違い、生徒中心に、データを整理し、結果や考察をまとめ、ポスターを作成し、発表の原稿を考え、全員の前で発表するところまでしました。この発表会のために、生徒たちは授業や放課後などの時間を使って、調査した結果をまとめました。
主体性が問われる校外理科学習の集大成といえる活動です。


-今回の発表の特徴-

常識的には、「生活排水が流れ込む河川の近くの水は有機物が多いため汚れており、沖(海側)の方が潮の満ち引きがあるため水が攪拌され、干潟に生息する貝類なで浄化作用によって水がきれいである。」と考えられています。

しかし、今年に調査結果はこれとは正反対でした。つまり、唐原川に近い方がCOD値が小さくてきれい、沖の方が汚れているというものでした。

生徒たちは「今年の夏は例年に比べて雨が多く、それにより、干潟に流入する有機物が薄められた。沖で発生した大量のアオサが干潟の海側を覆いつくし、水の循環が出来ていない。という考察をまとめていました。

発表は、1班約5分の持ち時間で行い、最後に質疑応答という形で行われました。
最後に、どの班の発表が分かりやすくまとめられていたかを生徒による投票で決めました。
その結果、【第1位】4班、【第2位】8班になりました。


-第1位受賞の理由-

発表会で1位を受賞したのは、4班 カニの生態についてまとめたものでした。カニの巣穴を沢山見つけており、その生態についてよく調べ、写真や図を差込み発表も的確でした。発表後、カニの巣穴がどれも曲がっている事につて質問がありましたが、「カニは干潟に来る鳥に食べられやすい為、鳥がまっすぐなくちばしにもすぐ捕まれないよう巣穴が曲がっている」と答えていました。


-発表会全般の感想-

今回は視聴覚ホールのプロジェクターを使って、予めデジタルカメラで撮影したポスターをスクリーンに投影して発表してもらいました。原稿に合わせて投影する画面をパソコン操作したり、矢印で指し示したり、すべて生徒たちにしてもらいました。発表会では初めての試みでしたが、生徒たちは概ねうまく操作をしていました。


-生徒の感想-

  • 自分たちで調査活動を行なったことにより、干潟の知識を深めることが出来た。
  • 生物の多様性や各生物の働きを知って、1つ1つの役割が重要だと感じた。
  • 干潟にアオサが増えすぎている。自然について考える良い機会になった。
  • 自分たちが自然を大切にするのは勿論、自然の大切さを周りの人に伝えていきたい。


  • 相手に伝わりやすいように写真や図をうまく使ってまとめる作業が難しかった。
  • 実際にポスターにまとめることで改めて調査内容が分かりやすくなった。
  • 連日、放課後に残って作業する日もあり、その分いいものができたと思います。
  • 調査から帰ってからたくさん調べることもありました。初めて知ることが多く、新鮮でした。


  • 自分たちで調べていない内容も他の班の発表でしっかりと理解できた。
  • 人間の生活も、干潟の生物の生活にもいいように共に生きていくことが大事なんだと思った。
  • 私も和白干潟を守るのに協力したいと思いました。
  • 発表会をとおして初めて知ったこともあり、自分の知識が増えたことに喜びを感じます。

リポート:理科教科担任 柴田 久美子


1班



2班



3班



4班



5班



6班



7班



8班



9班



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