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2011-06-27

平成22年度 筑陽学園高等学校カナダ研修

本校のカナダ研修が、平成23年3月に実施されました。昨年12月から約10回に渡り事前に準備が進められ、そして3月10日から23日までの2週間カナダへ行ました。研修はバンクーバー及び近隣のサレー市で行われました。

3月10日(木)
福岡空港では参加生徒8名と見送りの方による出発式が行われ、代表の生徒から「少人数にも関らず実施して頂いた学校に感謝します。精一杯頑張って実のある研修にしてきます」との挨拶があり、出発しました。

成田での乗り換えの待ち時間、外国人に話しかけられても堂々と?英語で受け答えをしていました。日付変更線を超えて8時間35分。無事バンクーバーに到着しました。

バンクーバーの市内研修-グランビルアイランドという市場でいろんな魚や野菜・果物・肉などが売られていていました。そこで昼食を済ませ、ギャスタウンで蒸気時計の音を聞き、オリンピック聖火台・スタンレーパークのトーテムポールを見て語学研修が行われるサレー市に移動しました。サレー市はバンクーバーのベッドタウンとして栄えた市で、ここのサレー・スポーツアリーナという施設で英語研修があります。

スポーツアリーナに着くとすぐにホストファミリーが迎えに来てくれました。そして大変ショッキングな話を聞きました。日本時間3月11日14時46分にM9.0東北地方大震災が発生し、大規模な津波が東北地方の広範囲に襲い、原子力発電所で事故が発生したということでした。現地のTVも大きく報道しており、ホストファミリーの皆さんも大変心配して頂きました。

11日(金)
今日から語学研修が始まります。ESLの先生はハドソン先生。授業は分かりやすくゆっくりペースで進められカナダのお金の話や物価なども説明してくれました。そしてギターの伴奏し良い声で歌ってくれました。
午後のアクティビティはカナダとアメリカの国境やホワイトロックビーチに見物に行きました。

12日(土)13日(日)
土日はホストファミリーと一緒に過ごす日です。映画やアイスホッケーを見にいったり各家庭で楽しみました。中には料理を作った生徒もいて、「おいしい」と喜んでもらったそうです。

14日(月)
午前午後と一日中FSLでした。週末ホストファミリーと過ごしたことやそれぞれの家庭について話しました。ハドソン先生が中国に行った話しなども興味ある話でした。よく分からない言葉も少しずつ慣れてきたような感じでした。

15日(火)
スカイトレインとバスを乗り継いでUBC(ブリティッシュコロンビア大学)へ。そこの学生に生活についてのインタビューをしたりUSBの構内を見学しました。地震と津波に襲われた日本を励ますための活動も数多く見られ、カナダ学生の涙に改めて地震の被害の大きさを思い知らされました。

16日(水)
一日中ESLでした。自分の紹介文を英語で書いたり、先生のいろんな話を聞きました。午後、近くの森の中を探検しました。日本には無い木が生えていたり、森が燃えた跡もあり、とても面白かったです。

17日(木)
Lord Tweedsmuir Secondary Schoolの一日体験入学に行きました。生徒数1600名のとても賑やかな学校でした。それぞれクラスに別れて授業を受けたり見学をしました。テレビ番組を作る授業や、音楽の授業、自動車の授業など様々な授業に驚きました。
午後からはダンスの授業に入りました。男女ペアーになって踊ったり、全員で踊りとても楽しい時間を過ごしました。

18日(金)
最後のESLです。被災した日本の将来がどうなるか英語で話し合いました。その後お別れ会の準備のために買い物に行ったり、会場の飾り付けをしました。会には30名ほどのホストファミリーの皆さんが集まって頂きました。ハドソン先生から一人一人に接した感想が語られ終了証が渡されました。また、練習してきた出し物を披露し喜んで頂きました。最後にカナダの国歌を皆で合唱しました。

19日(土)・20日(日)
土日はホストファミリーと過ごす最後のチャンス。美術館や図書館、サイエンスワールド、スーパーなどそれぞれで過ごしました。

21日(月)
ホストファミリーと別れ、バンクーバーへ行きました。何人かのグループに分かれて街を散策したり、買い物をしました。夕食は久しぶりに日本食でした。外国で食べる寿司や天ぷらは格別でした。

22日(火)~23日(水)
いよいよ帰国です。成田までの機中、2週間の印象に残ったこと、楽しかったことを何度も思い起こしました。また被災した日本のことも気がかりなことでした。成田に着くと地震の影響で節電されていて空港も暗く、現実を思い知らせれました。


このカナダ研修では日本ではできない貴重な体験をたくさんすることができ、とても楽しくもっとカナダに居たいと思いました。
ESLの先生は優しく表情豊かで、とても工夫された授業でした。街へ出ると日本の震災のことを心配して声をかけてくれる人が多いのに驚きました。「人の暖かさ」を感じた日々でした。
2週間経って英語に馴れ親しんできた頃帰らねばならないのが残念でした。帰りたくないほど楽しかったです。

写真と文 引率者・及び参加生徒




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