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2010-08-31

熱演「ひとり芝居」

本校卒業生の井口誠司さんが演じる「ひとり芝居」が2010年7月19日に筑紫野市文化会館大研修室で行われた。
井口さんは2003年度普通科卒業。高校入学時から児童劇団「テアトルハカタ」に所属し、在学中の部活は放送部、番組部門で全国大会でも出場した。
卒業後は劇団「テアトルハカタ」所属し、こども向けの童話 幼稚園・小中学校を巡演し、母と子の読書会にも出演。


08年夏、自作の台本による芝居『籠の鳥~黄昏….、或いは暁の君 徳川14代将軍 家茂~』を皮切りに劇団活動の合間に個人企画を立ち上げた。
翌年、音楽家森洋一氏のオリジナル音源・生演奏付きで、『籠の鳥』の巡演を始めている。 

井口さんが十代の頃、家茂の死の場面が印象に残り、二十代前半で形にしたいと思った。
きっかけは武田鉄也氏原作の「おーい竜馬」で、志半ばで死んでしまった家茂に同世代の井口さんは心頭していった。

十四代将軍徳川家茂は徳川幕府の最後から二番目の将軍。家茂公は安政の大獄を行った大老井伊直弼の力将軍に就く。勝海舟や大久保一翁といった幕末の徳川の偉人たちに、もう少し永く生きれば名君になっていたであろうと惜しまれながら、21歳でこの世を去る。
家茂公は一体どんな人物であったのだろう。幕末動乱、草莽の志士が動く時、厚い城壁の奥で若い将軍が何を想い、生き、そして死んでいったのか精一杯表現している。

2年前の音楽との出会いや、今回の紙芝居を取入れることにより『ひとり芝居』に幅が広がり、見やすい芝居を試みている。

今後は、井上ひさし氏作「芭蕉通夜舟」や緒方拳氏の「白野弁十郎」更に「徳川慶喜」を予定。

若い俳優、井口誠司さんの今後の活躍に大いに期待したい。

 

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